取組名称
卒業生のマンパワ―を活用したキャリア形成・就職支援プログラム
取組概要
地方短期大学である本学の就職先は、地域の企業・施設・学校・病院等が大半を占める。そのため、本学と企業等を結ぶ卒業生が学生の就職支援において大きな役割を果たしている。本取組は卒業生の人的資源を活用したキャリア形成・就職支援の試みである。本取組の内容・方法は次の通りである。①卒業生によるキャリア形成及び就職支援のための講演会・懇談会・シンポジウム・マナー講座・個別相談・カウンセリング。②以上を可能にするネットワークの形成及びそのための卒業生・学生の進路・就職に関する情報のデータベース化。
本取組の具体的目標は次の通りである。①就職希望率85%。②就職内定率90%。③希望業種就職率85%。④希望職種就職率85%。⑤第一希望就職率75%。
本取組は学長及び教授会の主導のもと、就職部及びキャリア形成推進室が企画・調整を行い、学生・教職員・卒業生による評価に加え、久留米市の行政や経済界から外部評価を受ける
連携取組の趣旨・目的・達成目標
□取組の趣旨・目的
本取組は学生支援の分野における就職支援に関する教育力向上のための取組である。地域や卒業生との結びつきが強い本学においては、卒業生の人的資源を十分に活用する就職支援プログラムの実施により、就職支援活動の充実を図るとともに、卒業生の教育力と本学の教育力の統合・協働を通じて、職業意識や就職意欲などキャリア形成の教育力を高めるものである。
□達成目標
「本取組では、キャリア教育・就職支援の高度化を目標として、学生や卒業生及び企業に支援内容について調査を行い、①就職希望率85%(就職を希望する者の割合)②就職内定率90%、③希望業種就職率85%(希望の業種に就職した割合)④希望職種就職率85%(希望の職種に就職した割合)⑤第一希望就職率75%(第一希望に就職した割合)の達成を図ることを目標とする。
取組の具体的内容・実施体制
□取組の具体的内容
就職支援に関する教育力の向上を達成するため、ウェブサイト・同窓会組織等を活用し、卒業生の人的資源を把握することで、学生や卒業生の情報をデータベース化し、学内やサテライト施設及びウェブ上で講演会・シンポジウム・懇談会・セミナー・個別相談・カウンセリング及び情報提供を実施することにより、就職支援の一層の向上が図られるものである。
□取組の実施体制
学長を中心とした教授会が主導し、学生支援推進プログラム室の企画・調整により、全学生及び卒業生にも本取組の対象を広げ、各学科・各部署の全教職員が一致して取組の実施にあたることにより、①学科横断的・学年縦断的な取組、②卒業生・在学生協働的取組、③教員・職員連携的取組、が可能な体制となっている。
取組の評価体制・評価方法
□取組の評価体制
本取組では、①自己評価については、学生支援推進プログラム評価委員会を設置するとともに、卒業生や在学生へのアンケートの方法や就職結果報告を活用し、本取組に対する評価体制を確立する。②外部評価については、本学が設置している連絡協議会において、久留米市の行政・財界から、本プログラムの目的・内容・結果について評価と助言を受ける。
□達成目標に対する達成度についての指標
卒業生の人的資源を活用したキャリア教育・就職支援を行うことにより、21・22年度の卒業生に係る就職結果について、人間関係形成能力・情報活用能力・将来設計能力・意思決定能力及び就職活動戦略等の向上が可能となることから、就職希望率・就職率・希望業種就職率・希望職種就職率、第一希望就職率を10%~15%上昇させる。
取組の実施計画等
□実施計画
本取組では、卒業生の人的資源を活用したキャリア形成・就職支援の効果を実証するため、ウェブサイトやサテライト施設の整備を図り、就職先との意見交換会を開催するなどして、取組の教育力向上の検証を行いつつ、就職支援やキャリア形成の講演・懇談・シンポジウム・個別相談を実施し、具体的な就職率・希望業種職種就職率・第一希望就職率向上の達成を目指す。
□財政支援期間終了後の展開
本学は実学・就職志向の強い地域共生的地方短期大学であり、就職支援についての本取組に関しては、教授会・理事会・評議員会による検討や地域の行政・財界による外部評価に基づき、取組に対する積極的な評価や提言が行われるため、財政支援機関終了後も継続的に就職支援やキャリア形成に関する教育力向上としての効果が見込まれる取組である。