| ■久留米信愛女学院中学校・高等学校 参与 執行昭男
平成二十二年度、本校創立五十周年を記念して、「信愛ゆり歌苑」を創刊。全生徒に歌を詠ませることになった。さらに年間最優秀作には、初代校長松永キク先生の功績を讃える意味を込め、「松永キク賞」を新設。その名誉ある第一回受賞者が、その時点で何と中学一年だった矢野マ鈴さんの、『朝倉の水路の五線譜巻き上げて音を奏でる三連水車』に決定。水車を回転させる水路を五線譜に見立てる視点には脱帽。しかもそれに比肩しても遜色のない数々の才能に出会ったのだ。間違いなく本校の生徒達は、無尽蔵のきらめく宝庫ではないか。磨けば必ずや輝きだすに違いない。
さて逾々(いよいよ)昨年度に引き続き、第二回「松永キク賞」を選定すべき時期となり、慎重な審査の結果『被災地の黒き空から舞い落ちる真白き雪は神の涙か』に決定。高校一年の成清菜和子さんの作品。確かに時節柄、あの東北の震災を詠んだ歌は多かった。と云うより、大なり小なりそれに関わる歌ばかりと云っても過言ではない。「被災地・地獄・東の空・黒い涙…云々」と枚挙に暇がないほどだ。それらの中で「黒き空」と「白き雪」の鮮烈な対照。「神の涙か」に込められた悲しみは、私達日本人が共有する深い思いを表出し得ている点で、一歩抜きん出ていると判断。見事な第二回受賞作を得て、何よりであった。さすが信愛の生徒ではないか。そこに込められた人間愛に、心から敬意を表したい。
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| 高校一年生 成清 菜和子(信愛中出身) |
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| 中学三年生 沼田 小百合(鳥栖小出身) |
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| 中学二年生 矢野 マ鈴(大福小出身) |
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| 高校二年生 椎山 さつき(信愛中出身) |
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| その他優秀作品は信愛ゆり歌苑新聞に掲載しております。どうぞ、ご覧下さい。 |
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