信愛だより
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希望の巡礼者2025年度が始まりました。カトリック教会では今年「聖年」と呼ばれる特別な年を迎えています。「聖年」とは、旧約聖書のヨベルの年から来ています。(レビ記25章10節)ヨベルの年は、土地の安息や負債の免除、奴隷の解放が期が変更されました。)ヨベルの年には解放やお互いを助けることを呼びかけるために角笛が鳴らされたということですが、現代の世界、社会の中で呼びかけられている声はどのようなものでしょうか?ささやかな声でも、私たちはその声を聞き取り、それを助ける行動が求められています。教皇フランシスコは、2025年の聖年のテーマを「希望の巡礼者」となさいました。現代世界を見ると戦争や紛争は絶えず、問題は山済みで平和な世界には程遠いように思います。このような中で、私たち一人ひとりが平和を取り戻すために希望をもって歩み続ける「希望の巡礼者」となるようにという教皇様の思いが伝わってきます。さて、2025年は、いろいろな節目の年でもあります。その一つは、戦後80年ということです。昨年、日本原水爆被害者団体協議会がノーベル平和賞を受賞しました。世界で戦争による唯一の核被爆国である日本が、核兵器廃絶を世界に呼びかけなければならないという思いで長年活動を続けてこられました。また、阪神淡路大震災後30年の年でもあります。その後東日本大震災、能登半島地震と続きましたが、多くの被災者のために祈るとともに一日も早い復興を願いたいと思います。常に自分にできることを考え、支援の手を差し伸べる者でありたいと思います。※教皇フランシスコは、4月21日(月、復活祭翌日)バチカンのサンタ・マルタの自宅で逝去されました。享年88歳でした。葬儀は4月万人が参列しました。私共も、つつしんで哀悼の意を表し、真の「希望の巡礼者」であった教皇のあとを歩んで行きたいものです。01 学院創立65年目の1年がスタートしました。学院に関わる皆様に感謝しつつ、これまでの歩みを振り返り、次の節目までに目指す学院の姿と、その実現のためにすべきことを明確にする1年にしたいと考えています。26日に行われ、世界中の信徒や指導者等約4050年ごとに巡ってくる年を指します。(その後周    PRINCIPAL’S MESSAGEPRINCIPAL’S MESSAGEKURUME SHIN-AIKURUME SHIN-AI【久留米信愛学院】理事長  シスター 横田 君代創立65年目の節目に

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