信愛だより
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―「習慣が人を作る」ということを基本にして―多様性の受容、持続可能性の確保子育ては自分探し久留米信愛中学校第36期生、高等学校全日制第65期生、通信制第2回入学生の皆さんを迎えて、2025年度が始まりました。今年度の重点目標は次の通りです。1.6学年の生徒の発達段階に応じて、環境や社会、文化の「多様性の受容」や「持続可能性の確保」について「幅広い視野で探究する学び」を進める。2.「自律的な生活習慣」を身に着けることを促し、さらに「学習の習慣化」の意識づけと定着を図り、個々の生徒の「学ぶ力」を養成する。世界は今や「弱肉強食」の時代に戻りつつあるとも言われます。「強大な国」が力任せに「弱小国」を我がものにしようとする軍事行動に対して、他の国々が連携をとって侵攻を阻止しようとしても歯止めがかかりません。ウクライナやガザ地区では、兵士のみならず何千、何万人にも及ぶ市民が犠牲になっています。加えて、「超大国」と言われ続けてきた国は、紛争の和平交渉を自国優先の論理で単なるディール(取り引き)の対象としか見ていない状況も悲観的にならざるを得ません。それでも私たちは、自分だけでなくお互いの幸せと社会の平和を求め続けなければなりません。そのためには、「多様性の受容」と「持続可能性の確保」ということが不可欠の指標となります。こうした観点から探究する学びを進めていかなければなりません。また、「学ぶ力」を着実につけていくためには、日常生活において生活と学習の「よき習慣」を継続することが大切です。「あしき習慣」を断ち、人からの「押し付けのルール」にいやいやながら従うのでもなく、自分自身が納得して決めた規律を持続的に守る、そうした日常の小さな「よき習慣」の積み重ねが、一人ひとりの学びを「よき学び」に変え、延いては、人生を「よき人生」に変えるものとなるのです。レーニングの話をします。このことは子どもが成長していくうえで第一次欲求の中で極めて大事なことだからです。成功したら褒めてあげて下さい。失敗しても怒らないで下さい。次に頑張ろうね。と。日の生活の中で時間に追われ、ついついとげのある言葉や圧のかかった言葉は子どもに対して心を委縮させます。決して強い言葉ではなく思いやりを持った言葉がけをしてほしいと話しています。は自分を磨く機会がたくさんあります。保護者との何気ない会話で「はっと」気付く瞬間。行事に参観されて我が子の成長に気付く瞬間。食卓を囲み家族で会話している際の瞬間。親が思っている以上に子どもの成長は早いのかもしれません。子どもは親の言う事、やる事をちゃんと見ています。親の言う事、することが生きるための基本になると思います。葉があるように、小さい時に教えられたことが、そのまま思春期に結果となって現れます。どんなに世の中が進歩しても生活の基本は不変です。気付いたときがチャンスです。は、子どもの反発しか育ちません。家庭でのとりとめない会話や家族団らんの食事を介して、家庭・幼稚園で協力して子どもの成長をしっかりと後押ししたいと思います。幼稚園に入園される時に園長面談を行います。私は決まって保護者に対して排泄ト併せて言葉の使い方についても話をします。優しい言葉がけをお願いしています。毎育った環境で子どもは成長していきます。そして、人格形成を行います。教育現場で子どもはこの四年間で心も体も大きく成長します。「三つ子の魂百までも」という言親が少しでも強く注意すると嫌がり、子どもの態度や行動を細かく注意するばかりで02          来るべき未来へ向けて(代表者挨拶)【久留米信愛中学校・高等学校】校長  菅原 信博【久留米信愛幼稚園】園長  平田 智士

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