2022年06月01日

6月の読書のテーマは?

今月の読書のテーマは「脳や神経の神秘にふれてみよう」です。

 

脳は人体の中で最も重要な器官のひとつです。
『脳と運動のふしぎな関係』(野崎大地 著・くもん出版)によると、歩いたり、座ったりする日常の動作さえ、簡単ではないそうです。私たちの体の骨格や筋肉はとても複雑なつくりになっているからです。いろいろな状況に合わせて体をあやつる必要がありますし、道具や機械も使いこなせるようにならないといけません。このような動きを実現させているのが脳や神経の働きです。そして、体を動かすとき、脳は私たちが知らない間に、ずれを修正し、学習し、コントロールしているのです。
しかし、このしくみは、無意識のうちに行われていて、まだほんの少ししか明らかになっていません。できなかったことができるようになったり、次の動きを予測したり。逆になまけると元に戻ってしまい、できなくなることもあります。脳の働きは、ほんとうに神秘的で、無限の可能性を感じると思いませんか。
『自分の脳を自分で育てる』(川島隆太 著・くもん出版)では、私たちがいろいろな行動をするとき、脳のどの部分がどのように活動するかの研究結果が明らかにされています。脳の働きを、画像にしてみることができるようになったのです。脳は20歳くらいまで、細胞どうしがつながり、発達していくそうです。まさに今、みなさんの脳は発達中といえます。
また、勉強や読書をすることで、脳の働きはぐんとよくなりたくましい脳を手に入れることができます。発達中のその脳をさらに成長させてほしいと思います。
これまで図書館は「読書のよさ」を伝えてきました。これを機に、本を読むことや図書館利用が、みなさんの生活習慣になるとうれしいです。