2025年01月04日

1月の読書のテーマは?

今月の読書のテーマは「徳川家の将軍について学ぼう」です。
 江戸に幕府を開いた徳川家康をはじめ、徳川将軍は15代にもわたる、まれに見る長期政権です。けれど、その頂点に就いた将軍たちのことを私たちはどれだけ知っているでしょうか。綱吉、吉宗、慶喜などは有名ですが、存在感の薄い将軍もいることは否めません。
 ですが天下の統一を果たすことはもちろん、代替わりをしながら権力の頂点でありつづけるのは、並大抵のことではないはずです。結果的に長期にわたる政権支配のためにとられた政策の中には、正直、疑問を覚えるものもあります。しかし江戸時代は日本の歴史の中でも大きな戦いがなく、平穏で、多彩な文化が花開いた時でもありました。この時代に生まれた文化や思想は、日本だけでなく世界にも大きな影響を与えています。
 また将軍の名前は、時代の象徴でもあります。例えば史実の説明や神社の由緒に「寛永十一年三代将軍家光公の御代に…」などとあるのを読んだことはないでしょうか。将軍のことを学んでいると江戸時代のいつなのかがイメージしやすくなり、歴史や文化がぐっと身近に感じられるようになります。
 おりしも、今年のNHK大河ドラマの主人公は「蔦谷重三郎」。江戸時代中期~後期に化政文化を盛り上げた人物です。この機に「徳川将軍」という視点から時代を振り返ってみてはいかがでしょうか?