2017年12月05日

短期大学教員の著作等紹介【2017年】

『ココ、カラダ。』


幼児教育学科
新井真実 振付監修

RANGE Picture/2017年6月刊行

概要

コミュニティダンスとは、ダンス経験の有無・年齢・性別・障害などに関わらず、「誰もがダンスを創り、踊ることができる」という考えのもと、アーティストが関わり、“ダンスの力”を地域社会の中で生かしていく活動です。
 ダンスの力で、ひとを、まちを元気にしたい!そんな信愛生たちの思いから立ち上がった<プロジェクトHOTM!X(ホトミクス)>は、平成28年度<まちなか万博!>(主催:株式会社ハイマート 後援:久留米市 久留米市商工会議所)採択事業に選ばれ、信愛コミュニティダンス「ココ、カラダ。」が生まれました。
 本DVDには「ココ、カラダ。」を普及させる目的で制作したミュージック・ビデオとそのメイキング編が収録されています。

作者メッセージ

ミュージック・ビデオの撮影は、久留米のランドマークそして信愛女学院内の隠れた名所にて行い、からだあそび研究会(新井セミナー)のメンバーを中心に、様々な年齢・性別・職業の人たちが出演しています。
このダンスのアイデンティティでもある「ご当地性」と「多様性」を表現しつつ見ていると思わず動き出したくなるような、ほのぼのと愉しい映像作品になっているのではないでしょうか。
「ダンスの力で、ひとに、まちに、元気を!」
私たちの思いが、ミュージック・ビデオに乗って、更に広がることを願っています。

Leisure & recreation = 自由時間研究


幼児教育学科
新井真実 共著

日本レクリエーション協会/2017年3月刊行

概要

本誌は、レクリエーション支援者養成機関の教員の資質向上と教育方法等の充実を目指し、課程認定校研究連絡会議と公益財団法人日本レクリエーション協会が共同で実施する研究助成事業の成果論文集です。
各大学での日頃の研究活動や教育活動の成果として、1.実践研究(レクリエーション教育における方法論や教材開発等をテーマにした研究)と2.基礎研究(レクリエーションの必要性や効果等をテーマにした研究)が合計12件掲載されています。

作者メッセージ

近年、ネット文明がもたらした社会問題として「コピペ思考」という言葉が聞かれるようになりました。ネット文明は離れた人と人とを結びつけ、知の化学反応を起こしてきました。しかし中には、検索で得た情報を頭の中に“張り付け”、自分で考えたつもりになる「コピペ思考」に陥っている人たちもいます。インプットもアウトプットも反射的にできるようになり、とりわけ動画サイトの普及によって誰しも簡単に様々な動画を投稿・配信、それを閲覧して真似ることもまた容易になりました。この影響は、身体表現をとりまく状況にも顕著に現れています。
子どもたちの「身体表現」の重要性が高まる今日、将来その一端を担う可能性が高い保育者養成課程の学生たちにとって、身体で“自由に”表す、“ありのままを”表すということは、実はかえって不自由で、ハードルの高い課題と捉えられている可能性があると私は考えています。指導者が過度に独自性や独創性に囚われると、逆に身動きがとれなくなってしまい、身体表現に対する否定的なイメージをもってしまう、というジレンマに陥り得ることは考慮すべきでしょう。
本稿はこうした問題意識に基づいて、「コピペからのアレンジ力」すなわち小文字の「re-creationスキル」という観点をもちながら、「身体表現」を捉えることの有効性について論じています。