2020年04月01日

4月の読書のテーマは?

今月の読書のテーマは「やさしい日本神話を読もう」です。

そもそも神話って何だろうと思った人もいるかもしれません。『大辞林』(松村明編・三省堂)によると、「古くから人々の間に語り継がれている、神を中心とした物語」とありました。
 
ここでみなさんにおすすめしたい本は、『子どもに語る日本神話』(三浦佑之訳、茨木啓子再話・こぐま社)です。この本に載っている神話は『古事記』に基づいているそうです。「ヤマタノオロチ」や「因幡の白うさぎ」といった、子どものころから知っている話もあり、懐かしさが感じられます。神さまやヒメが次々に登場し、読みにくいところもありますが、続きが気になるので、自然と物語に引き込まれます。また、欲や利益が表現されているところなどは人間味があると思います。「神話」は「古典」の代表の一つともいえるのではないでしょうか。
 
神話を読んで、歴史書と読書の原点にかえってみませんか。