今月の読書のテーマは「旅行記を読もう:日本編」です。
旅は、さまざまな感情を生みます。日常から解放されるうれしさ、目的地に着くまでの楽しみや不安、知らないことに出合った驚き、新たな一面を発見できた喜び…。
ところが、ひとりの人生の時間と空間内では経験できることは限られています。ただ、多くの著書で「本を読むことが疑似体験になる」と示しています。
旅行記は著者がその場所で体験したことや感じたことなどが書かれています。読者も一緒に旅気分を味わうことができますし、これから旅するときの予習にもなります。
『地名の楽しみ』(今尾恵介著・筑摩書房・書架2-10所蔵)は、日本各地の地名の事情がわかり、地形を想像させる本です。例えば、日本橋、京橋など橋のつく地名は近くに川が流れていたと考えられます。行って確かめたくなりませんか。
まだ、気づいていない旅行記の魅力を探してみてください。
2025年08月01日