2024年12月01日

12月の読書のテーマは?

今月の読書のテーマは「推しの仏像をさがそう」です。
もともと仏像は、実在したひとりの王子の姿を表現した像でした。その王子こそがのちの、仏教の祖、お釈迦さまです。時がたつにつれ、釈迦以外のさまざまな仏像が作られるようになるようです。
仏像は、大きく4つに分けられます。①悟りを開いた「如来」②修行中の「菩薩」③武器で悪を追い払い、救う「明王」④守護神的な「天」といったグループがあり、生い立ちや見た目などが違います。
例えば、①「如来」グループでは、実在したお釈迦さま「釈迦如来」、極楽浄土へ誘う「阿弥陀如来」、万病治癒を願う「薬師如来」、密教伝来で取り入れた「大日如来」があります。では、観音菩薩、千手観音、不動明王、毘沙門天、は②~④のどのグループに入るでしょうか?仏像の手の形(印)、衣、台座、光背なども見分けるポイントです。
ところで、私たちはときどき神頼みをすることあります。合格や健康を祈願したことがある人も多いでしょう。仏像にもそれぞれパワーがあり、ご利益から推しをさがすのもおすすめです。
仏像を見るには、お寺で拝観する、美術館・博物館で鑑賞するという2つの方法があります。図書館の宗教(NDC160・書架2-4)、仏像(NDC718・書架4-7)、1階美術全集コーナーにある本でもこの2つの鑑賞を体感することができる思います。仏像の魅力・推しをぜひ見つけてください。