今月の読書のテーマは「時間の正体を知ろう」です。
「時間」の本といえば、それを、どう有効に使うかという時間術の本が多く出版されています。でもそういった本ではなく、物理学の視点で「時間」を考えてみよう、というのが今月のテーマです。
例えば「火をつけたろうそくが短くなる」「青空が星空に変わる」などの変化から、私たちは「時間の流れ」を感じます。
ですが、「目に見える変化や運動が起こっていなくても、一定のテンポで時間は流れている」というのが現代の常識です。これは「絶対時間」とよばれ、17世紀の科学者アイザック・ニュートンがとなえた考え方です。
ところが20世紀になると、「時間は一定の早さで進むものではなく、伸び縮みするものである」という説が発表されました。アルバート・アインシュタインの「相対性理論」です。
大昔から、「時間」については多くの議論がなされてきました。解明されたこともありますが、「時間」は今も人間にとって大いなる謎です。これからも新しい説が誕生し、「時間」の概念は変わっていくのかもしれません。
「時間を止めることはできるのか?」「タイムトラベル実現の可能性はあるのか?」「時間の研究を、自分の生活に活かすには?」など「時間」の正体に迫る本で、そんなわくわくする未来に思いをはせてみませんか。
参考文献
『時間の学校』原田知広著, 田中真樹監修 ニュートンプレス 2024.8