理事長

自己の能力を他者のために
生かすことができる人の
育成を目指して

本学院は、1961(昭和36)年に当時の久留米市長の「久留米の地に心の教育をしてくれるミッションスクールを」との要請を受け、設立されました。この度、社会と時代の新たな要請に応えるため、学院改革「信愛ひらくプロジェクト」の一環として、男女共学による新たな歩みを始めることといたしました。

本学院の教育的使命は、初代理事長メール・セン・ポールの「学校の価値は、建物の美しさではなく、そこに集う人々の心の美しさ。心の美しさは、正しい行動によって表される。」という言葉に表れています。「正しく考え、正しく判断し、正しく行動する」ことができるように、また、一人ひとりが与えられた能力を最大限発揮し、その能力を自分のためだけではなく、他の人々のために生かすことができるような人物に成長していくことを願って教育活動にあたっています。

本学院の教育理念は、メール・セン・ポールの精神から遡り、1877年、明治初期の混乱期に日本の教育・福祉のために、求めに応じてフランスから来日した4人のシスターたちの無償の愛、不屈の精神へ、さらに本学院の設立母体である「ショファイユの幼きイエズス修道会」の創立者メール・アンティエの「小さい人々、貧しい人々に向き合うキリスト教的教育への献身」の精神へと淵源をたどることができます。

今後、グローバル化が進展する国際社会の舞台のみでなく、グローバル化の波が津々浦々まで及ぶ地域社会においても、性別や国籍などの違いを超えて協働し、課題解決に取り組むリーダーが求められています。人々の、特に「小さい人々、貧しい人々」の「求めに応じる」ことで社会貢献が果たせるような、豊かな心と知性に満ちた人を育成してまいります。

学校法人 久留米信愛学院 理事長 横田 君代