2022年04月01日

4月の読書のテーマは?

今月の読書のテーマは「海外の神話に触れてみよう」です。

2020年4月の読書のテーマは「やさしい日本神話を読もう」でした。
今回は世界の神話にも目を向けてみようと、このテーマになりました。
日本に神々の物語があるように、各国や地域でも神々の物語が存在します。

『世界の神話(岩波書店)』によると、それぞれの神話で、
世界の始まりの描き方にいくつかのパターンがあるそうです。
ここで、主な型と神話を紹介します。

①天父地母型:天と地は対で夫婦という考え…インド、エジプトなど。

②世界巨人型:原初巨人がいてその身体から世界構成要素が創られた
…中国(盤古)、北欧(ユミル)、メソポタミア(ティアマト)など。

③宇宙卵型:卵から宇宙が誕生した…中国(混沌)、フィンランド(カレワラ)など。

④一神教:神がたった一人で世界を創った…パレスチナなど。

このようにいくつかパターンはあるものの、同じような話が多いのは、
人間の思考がある程度似ているからだそうです。今の私たちが、
登場人物に共感したり、教えてもらったりする話も多いと思います。
また、登場する食べ物(例:「ソーマ」「アムリタ」)は、
どんな効果や道徳的意味があるのか調べてみるのもおもしろそうです。

『世界でいちばん素敵な神話の教室』(三才ブックス))はQ&A形式になっています。
神話についての疑問がひとつひとつ解決するようで、おすすめの一冊です。

読んでみると、一度は聞いたことがある神々や英雄の名前も出てくるかもしれませんし、
一節が絵本になっているものもあるので、思っているより難しくなさそうです。
ぜひ図書館で手に取ってみてください。