今月の読書のテーマは「ジェンダー平等を実現しよう」です。
これは、SDGsの5番目の目標でもあるテーマです。
まず、ジェンダーとは何でしょうか?
からだの性差である「身体的・生物学的性別(sex)」に対し、「社会的・文化的に形成された性別」をジェンダー(gender)といいます。例えば、「子育てをする役割は女性」「リーダーシップをとる役割は男性」などの考え方や行動様式などです。
ですが、「女性だから」「男性だから」という理由で、やりたいことや好きなものをあきらめたり、受け入れがたいことを拒めなかったりするのは悲しいことです。そして、教育の機会や職場での待遇、政治への参加などもふくめ、不平等や差別は、世界中のいたるところに存在しています。
では、それらを取り除くにはどうしたらよいのでしょう?
ジェンダーに関する考えや思いこみは、無意識のうちに身につけてしまうことも多々あります。ですから、まずそこに気づく・意識することが大事です。
図書館には、「男女平等」や「ジェンダー」について知る・考えることができる本があります。それらを手に取る・読むことから始めてみませんか。
長く続いてきた不平等をなくしていくことは、困難なことにちがいありません。しかしそれを行っていくことで、誰もが好きな分野でのびのび活躍できる社会の実現につながっていくでしょう。
参考文献:国際女性の地位協会編『男女平等はどこまで進んだか』岩波書店 2018