2022年10月01日

10月の読書のテーマは?

今月の読書のテーマは「感染症から身を守る知識を得よう」です。

 

感染症とは、病原体が体に侵入して、発熱や下痢などの症状が出る病気です。病原体はウイルス、細菌、真菌、寄生虫などに分類されます。現在大流行しているCOVID-19はウイルスが原因です。インフルエンザや風邪も同じです。細菌はコレラや結核、真菌は水虫などを引きおこします。

とくに今は、コロナにかからない、コロナを広めないことが必要です。みなさんはどのような対策をしていますか?基本は政府からも発信されている、「マスクの着用、手洗い・手指消毒、密をさける」だと思います。しかし、なかなか収束しないことを考えると、自分の行動を見直すいい機会なのかもしれません。

 

マスクをあごにつけたままの食事やおしゃべり、マスクをつけているからと手で押さえずにせきやくしゃみをする、手洗い後、ぬれたままの手で髪や服、ドアノブを触るなどしていませんか。このような何気ない行動がウイルスや細菌を付着させているのです。

『しあわせなら手を洗おう』(森澤雄司監修 ヒポ・サイエンス出版)は、手を洗う目的がはっきり示してあり、その大切さに改めて気づかされる本です。この本で「技ありの手洗い」を身につけましょう。

また、『感染症キャラクターえほん』(おかだはるえ文 日本図書センター)では、とくに学校などで流行する身近な感染症10個をとりあげています。それだけ多くの感染症が日常に存在しているともいえます。それぞれどんな病気なのか、かかったらどうなるのか、予防法などを知って、みなさんも新しい生活様式を考えてみてはどうでしょうか。

 

「人類の感染症についての知識は限られたものだという事実があきらかになって、私たちはいま、自分自身の無知にあらためて直面させられている」というようなことが、ある本に書いてありました。知らなかったから、感染拡大を抑えることができなかったのです。知らなかったことを自覚し、自分できちんと考え、できることを探しませんか。まず、「知っている」を増やすために、専門家が書いた本を読んでみましょう。図書館にはおすすめの本を展示しています。ぜひご覧ください。