2023年06月01日

6月の読書のテーマは?

今月の読書のテーマは「日本の経済についての本を読もう」です。

私たちは働いてお金をかせぎ、そのお金をほしいモノやサービスに交換しています。その流れが経済です。

日本の景気がよかった1990年以前の世の中は、どこもモノが不足していて、家電製品、洋服、自動車など飛ぶように売れました。そのため、どんどんモノを作らなければならず、生産工場などで働く労働者も多く必要でした。しかし1990年以降、モノが余るようになってきました。さらにバブル経済が崩壊したため人々が購買を控えるようになっても、売れるものを生み出さなければならない時代になっているのです。

『転換期を生きるきみたちへ』(晶文社)という本には、「国にも成長に応じた年齢区分がある」「日本は“中年”の危機にある」と書かれています。売れていたモノが売れなくなった今の日本は、少々老いのさしかかった人間のようだというわけです。

このような「中年の危機」を抜け出すために、私たちにもできることがあるはずです。

図書館には中高生向けのわかりやすい日本の経済の本があり、図書委員会のコーナー(書架1-1隣)に展示しています。また、書架4-13にも経済学の本があります。ぜひ手に取って、「できること」を探してみてください。