2020年10月01日

10月の読書のテーマは?

今月の読書のテーマは「読書の世界を知ろう」です。

現代人の「活字離れ」が嘆かれている中、「活字病」と自身を表現する人もいる。その人は女優で、年間100冊以上の本を読み、書評集も出版するほどの読書家です。そして先日、主演映画の舞台挨拶での発言が素晴らしいと話題にもなりました。内容はここでは省きますが、その読書量からうかがえる言語能力の高さを感じるものでした。読書が聡明な彼女をつくっていると思います。

さて、『読書力』(齋藤孝著・岩波書店)を読んで、私がなるほどと納得したのは「本とは優れた他者との出会いの経験である」という箇所です。本を著者そのものだと思い、その著者と1対1で過ごした時間が自分の人生にとって貴重なものとなるということです。著者が自分に直接語りかけていると思うと、読書はもっと楽しくなるかもしれません。

ところで、文頭の映画ですが、原作は『星の子』(今村夏子著・朝日新聞出版)です。信愛図書館にも所蔵しています。ほか、たくさんの著者に会いに来ませんか。