今月の読書のテーマは「源氏物語を読もう」です。

「『源氏物語』は十一世紀のはじめごろ、紫式部が書いた長編小説です。わが国でこれほどすばらしい小説は、二十一世紀の現在、今なお書かれていないと、たたえられているほどです。』（『源氏物語（講談社青い鳥文庫）』はじめに1-2行より）

この文だけでも、作品の偉大さが分かります。また教科書に掲載され、多くの著者が現代語訳や漫画を出版し、ドラマ・映画化もされていますので、どこかで目にしたことがあるのではないでしょうか。

しかし、54帖からなるお話を読むのにはかなりの時間を要します。そこで、『2時間でわかる源氏物語』（明治書院）という本をおすすめします。巻名の由来や登場人物の年齢が書いてあるのでイメージしやすく、いっそう物語の中に引き込まれていくような本です。

図書委員会の展示コーナーには、『源氏物語』の世界へやさしく導いてくれる本を厳選して、展示しています。また、現代語訳や、原文でも読むことができます。文庫本コーナー、書架1-6、1-11などへもぜひ見に来てください。