今月の読書のテーマは「日本語のおもしろさを知ろう」です。
ひと口に日本語と言っても、切り口はさまざま。語源、ことわざ、語感、擬声語（擬音語）・擬態語、熟語、外来語、大和言葉、歳時記、時候のあいさつ、敬語、女ことば・男ことば、方言、音読したい名文、流行語、外国の人から見た日本語、他言語との比較…。どの分野も、日本の豊かな文化を実感させてくれます。
受験を控えた人や、国際的な場での仕事・生活を目標とする人なら、今は日本語より外国語の習得に重きを置くかもしれません。
もちろん、それも大切なことです。けれども国際社会で活躍する人ほど、母国に誇りを持ち、語るに足る知識があることの重要さをよく知っています。
だからといって「教養を身につけなくては！」と、かまえる必要はないと思います。まずは日本語の楽しさを伝えてくれる本を、図書館で見つけませんか。私たちが持つ素晴らしい“宝”に、あらためて気づくことでしょう。